歯科処置(鎮静、歯周病)
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先日の処置のご紹介です。
トイ・プードルでもうすぐ9才の男の子でした。
やはりオーナー様は気にはなっていたようですが、なかなか処置をやるタイミングがつかめなかったとのことでした。
症状としては、フードを食べようとしても、なにかを嫌がって食べれないことが何度かあったそうです。
さっそく歯の診察!
歯並びや噛み合わせは問題なさそうです。
奥歯はしっかり歯石はついていますが、グラグラ動いている歯はなし。
となると、残る前歯が~と見てみると。
やはり原因は歯にありそうでした!!
長年の汚れにより、歯周病になってしまい歯茎が下がっていました。
前歯はもともと狭い範囲にたくさんの本数が生えており歯周病になりやすく、
歯根(歯の根っこ)が短く、
少しでも歯茎が下がるとすぐにグラグラしたり、抜け落ちたりしてしまうやっかいな歯なのです。。。
そこで今回の処置は、
・歯周病の治療(進行予防)のために歯周ポケットを含めたクリーニングがメイン
・処置する範囲が多い(全ての歯の裏表)こと
・抜歯するとしても犬歯(キバ)や大臼歯(奥の大きい歯)ではないこと
・前歯であれば局所麻酔でも抜歯が可能なこと
以上のことから鎮静歯科処置(リラックスして力が抜けることにより、口をあけながら短時間ですべての処置ができる)で行うことにしました。
体に負担がないかを事前検査(身体検査と血液検査)で調べ、なんなくクリア!!
鎮静をかけ処置しました。
歯石の量が多く、少し時間はかかりましたが無事終了。
結局、処置後の経過によっては前歯も使えると判断し、すべての歯を抜歯なしで終了しました!
鎮静のいいところは覚醒(目が覚めること)までの時間が早いこと!処置後5分でしっぽを振りながら飛び跳ねていました(笑)
オーナー様にも感激してもらい、ルンルンで帰っていきました!
これからはこまめに予防歯科頑張りましょうね!!