猫の口の中の病気
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本日は猫の口腔内の病気についてのお話しです。
猫ちゃんの口の中の病気には、『歯周病』『歯肉口内炎』『破歯細胞性吸収病巣』などがあります。
本日はこの中から、『破歯細胞性吸収病巣』についてのお話です。
少し名前は難しいですが、何らかの原因で破歯細胞という元々ある自分の細胞が活性化してしまい、自分の歯を自分で溶かしてしまう虫歯のような病気です。
(これは犬の写真です)
では、実際どういった症状なのでしょうか。
歯が溶けてしまうと、その過程で折れてしまったり、歯茎が傷ついたりします。
食欲はあるがごはんが食べ辛そう、歯や口周りに血が付着している、口を痛がったり気にしている
、などが飼い主様の気が付くポイントです。
口内炎や歯周病も併発している可能性が高く、歯茎が赤くなっていたり腫れていることもあります。
また、奥歯で発生することが多く、高齢なほど発生率も上がり、溶けていく本数も増えていきます。
(黒丸の中の歯のピンクの部分が病変です)
残念なことに今のところ有効な治療法が確立されておらず、痛みがある場合はその歯を抜歯しなくてはならなくなってしまいます。
ただし抜歯さえしてしまえば、口を気にすることもなくなり、以前と同じようにご飯を食べてくれるようになってくれます!
もし、お家の猫ちゃんで、ご飯の食べ方等に違和感がある子がいれば、少し気にしてあげてみてください。
その際は是非病院で早めの診察を受けてよりよい生活をできるようにしてあげましょう!